中村瞬 中井なつみ
全国で児童館や学童クラブなどの管理・運営を受託している「労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団」(東京都豊島区)が今年度、新宿区、荒川区、台東区、足立区の施設で、職員数を水増しするなど虚偽の報告を行っていたことが、4区や事業団への取材でわかった。
いずれも、運営委託費などを過大に受給していた疑いがある。事業団は、この4区を含め都内19区で受託しており、他にも「不適正報告をしていた可能性がある」として、4日に第三者調査委員会を設置。原因究明とともに、再発防止策を検討するとしている。
新宿区によると、今年度に事業団が受託しているのは児童館など10施設の管理と、学童クラブなど6事業の運営。配置人員は、区との契約で施設・事業ごとに決められている。しかし6月下旬、区に「学童クラブの職員が不足している」と情報提供があり、調べたところ、職員数を水増しして報告していたことが判明。この施設以外でも、同様の水増しが複数件、確認されたという。
区は事業団について、指定管理を取り消す方針。区内では、通算20年近く運営を委託していた施設もあり、さかのぼって報告するよう事業団側に指示しているという。
■他自治体でも発覚…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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