職員18人、中学は委託 長野で一番小さな村の生きる道

 全国の地方公共団体で、最も職員が少ないのはどこなのか。そんな疑問が取材のきっかけだった。

 総務省が毎年公表している「地方公共団体定員管理調査」によると、2019年4月時点で、全国の都道府県と市区町村の総職員数は274万653人。その一覧表の職員数合計欄を一つ一つたどった。

 有力候補の一つ、村議のなり手不足で話題となった高知県大川村は23人、東京都の御蔵島(みくらじま)村が20人。新潟県粟島浦(あわしまうら)村と並び、最少の18人と記されていたのが、長野県平谷(ひらや)村だった。

 岐阜、愛知、静岡との県境に近い長野県南部に平谷村はある。村のホームページによると、18年9月1日現在の人口は414人で県内最少という。

 昨年度、村を訪ねた。国道153号沿いにある村役場は比較的新しい建物だった。入り口のげた箱にスリッパが入っている。迷っていると、「泥がついていなければそのまま入って」と声をかけられた。

職員数が全国最少の平谷村。その実情は果たして「限界」なのでしょうか。後半では、村民たちの話を基に考えていきます。

 「小さな村ですよ。人が住んで…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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