JR九州の青柳俊彦社長は23日、2020年7月の記録的豪雨で被災した肥薩線の復旧費用が235億円に上ることを明らかにした。過去最大だった16年4月の熊本地震に伴う復旧費用90億円の倍以上で、「これまでと規模が異なる。どのような方向性がいいのか悩む」と述べた。
23日の定例会見で語った。肥薩線は現在、総延長の7割近い八代(熊本県)―吉松(鹿児島県)間の86・8キロで運休が続く。復旧費の半分程度は国と県による負担を想定するが、もともと赤字路線。青柳社長は「『赤字はJRが何とかすればいい』ということでは立ちゆかなくなる。維持できる線区にならないといけない」と話し、復旧後の採算性も含めて議論すべきだとの考えを示した。
記者から「(国、熊本県との検討会で)バスを使った方法を提案することは」と問われると、青柳社長は「そんなことをしたら国に怒られる」と語気を強め、3者が納得いく形で合意する必要性を強調した。
肥薩線復旧をめぐっては、国…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル