インターネットを通じて海外企業のサイトで賭けをするネットギャンブル。千葉県に住む50代の男性は、大学生の長男がのめり込み、借金の返済に追われるなど苦しんだ。朝日新聞の取材に「息子はブレーキが壊れた自動車のようだった」と語った。
長男が関東地方の大学にスポーツ推薦で入学したのは6年前のことだ。中学、高校とバスケットボールで活躍した長男は、大学でも下宿をしながら練習に明け暮れていた。
だが、前期が終わった半年後、大学から自宅に送られてきた「成績表」を見て男性は驚いた。授業で計6単位しか取得できていなかったからだ。「いくらバスケの練習が忙しいとはいえ、これはおかしい」。男性は長男の下宿先に飛んでいったという。
「取ろうと思っていた単位がうまく取れなかった」。そう話す長男を信じ、「後期は頑張れよ」と励ました。だが、その後も単位の取得は増えず、後期も11単位のみ。さすがに不審に思い、再び下宿先に向かった。長男は留守だったが、何げなく部屋にあったリュックサックを開けると、中から学生ローンの借用書が数枚出てきた。
ローンの額面は、3社から計1…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル