札幌市議会はこれまでの会議規則で、欠席理由の表記を「事故」としてきたが、育児や介護など、それぞれ具体的に示すように改めた。出産に伴う欠席については期間を規則に明記した。30日の定例会最終日の本会議で、規則の一部改正案を全会一致で可決した。
市議会はこれまで、欠席または遅刻の届け出が必要な理由を「事故」とひとまとめに表記していた。今回の改正で「公務、疾病、育児、看護、介護、配偶者の出産補助その他のやむを得ない事由」と具体的に示すことにした。
別項目で定めている出産のための欠席については「日数を定めて」とするだけだったが、「出産予定日の8週間(多胎妊娠の場合は14週間)前の日から出産後8週間を経過する日までの範囲内」と期間を明記するように改めた。
女性を始めとする多様な人材が参画できるよう環境を整えることなどが背景にある。全国市議会議長会が2月、標準市議会会議規則を一部見直したことを受けた措置。
今回の改正では押印の見直しも盛り込んだ。これまで請願書には請願者の住所、氏名を記載し押印しなければならないとしていたが、署名があれば押印は不要とするよう改めた。身体的理由で自筆署名が難しい場合を考慮し、パソコンなどで打った記名と押印、とする選択肢も残した。(芳垣文子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment