大阪府立病院機構の大阪急性期・総合医療センター(大阪市)は25日、60代男性患者のCT検査結果を主治医が見落とし、肺がんの治療が遅れる医療事故があったと発表した。1年9カ月の遅れで腫瘍(しゅよう)が大きくなり、病状が悪化したという。センターは患者と家族に謝罪。男性は治療を続けている。
男性は2018年1月、不整脈の治療のために心臓のCT検査を行った。放射線技師が胸部の検査もしたところ、左肺にがんとみられる陰影があった。電子カルテの報告書に記したが、主治医が報告書に気づかなかった。今年10月、男性が別の不整脈の治療のために同センターに入院したところ、肺がんが見つかった。
センターは「医師同士の連携がとれていなかった。再発防止策を検討し、府民の信頼回復に努めたい」としている。(高橋大作)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル