三ツ木勝巳
今年3月、佐賀県鳥栖市の住宅で両親を殺害したとして殺人罪に問われ、15日の佐賀地裁の裁判員裁判で懲役24年の判決を受けた元九州大生の長男(19)が、25日付で福岡高裁に控訴した。長男の弁護人は、「量刑に不服がある」としている。
判決によると、長男は3月9日、鳥栖市内の実家で50代の父親と40代の母親の首や胸などをナイフで複数回刺して殺害した。長男は公判で、母親への殺意は否認。弁護側は、父親からの身体的と心理的虐待、教育虐待が原因で起こった事件で、遺族もなるべく軽い処分を望んでいるとして、保護処分を求めるなどしていた。
判決は、高い殺傷能力のあるナイフで短時間に4カ所の致命的な傷を負わせていることなどから、殺意を認定。親や親族複数人を殺害した同種の事案に照らしても「重い部類に属し、相当長期間の実刑で臨むほかない」と判断した。(三ツ木勝巳)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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