背景に組織風土、降格を恐れ伐採か ビッグモーター店長らを書類送検

加藤美帆

 中古車販売大手ビッグモーター東京都)の街路樹伐採事件で、神奈川県警は1日、川崎店(川崎市)の元店長(33)と元従業員(42)の男性2人を器物損壊容疑で書類送検し、発表した。県警は2人が降格や左遷を恐れ、本社からの伐採指示に従ったとみて調べている。

 2人の書類送検容疑は、2022年10月12日、当時本社の「環境整備推進委員」だった、同社員蒲原敏之容疑者(51)=同容疑で逮捕=と共謀し、川崎店の店舗の歩道脇にあったオオムラサキツツジ6本(10万円相当)を切断し損壊したというもの。県警は捜査に支障があるとして3人の認否を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、蒲原容疑者は事件の数週間前に川崎店を訪れた後、LINEなどで店長にツツジの伐採を指示。これを受けて従業員がノコギリで切ったという。社内では当時、本社の幹部が他店の社員を一方的に降格・左遷させる人事があったことなどから、県警は、店長らは蒲原容疑者の指示に従わざるを得なかった可能性が強いとみて、在宅で調べていた。(加藤美帆)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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