能代工残らず、能代科学技術高へ 再考求める署名届かず

 秋田県議会教育公安委員会(高橋武浩委員長)は6日、能代工業高校と能代西高校の統合後の新校名を「能代科学技術高校」とする条例改正案を全会一致で可決した。7日の本会議で採決され、可決される見通し。

 能代工が高校バスケットボールで全国制覇58回を誇る名門で、知名度が高いことから、両校を統合して校名を一新する案には、「校名のブランドを消すのはもったいない」と一部の同校卒業生らが反発。全国のバスケファンの分を含め約9千筆の署名が集まり、再考を求める嘆願書などが県議会に提出されていた。

 この日の委員会では、条例改正案に対する反対討論もなく、ほかの議案と一括して採決された。県議の1人は、県教育委員会が両校統合後の校名を公募し、今年3月には案を発表していた点を強調。「反対の声がもっと早く上がっていれば、流れは変わったかもしれないが、西高OBたちの気持ちも考えなければ。今となってはこじれるだけではないか」と話した。

 能代工バスケ部は、日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太選手らが輩出。1996年から3年連続で高校総体、国体、選抜優勝大会(現選手権)の「高校3冠」を達成した。人気漫画「スラムダンク」に登場する強豪校「山王工業高校」のモデルにもなった。(佐藤仁彦


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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