能登半島の北部で5日午後2時42分に発生した震度6強の地震。この地域では以前から群発地震が続いていた。気象庁によると、この地震の規模や揺れは一連の地震で最大という。そのメカニズムとして注目されてきたのが、地下深くから上昇してきた水(流体)の影響だ。
気象庁によると、この地域では地震活動が活発になった2020年12月から今回の地震の直前までに、震度1以上の地震が313回起きてきた。うち震度4以上の地震だけでも11回観測され、昨年6月19日の地震では震度6弱、翌20日にも5強を観測している。
京都大防災研究所の西村卓也教授(測地学)は「今回の地震も、能登半島で起きていた群発地震と同じメカニズムによるもので、『流体』が関係していると考えられる」と話す。
大きな地震の後は一般的に、余震が続くものの次第に減っていく。能登半島の北部では、主要な活断層は知られていないが、2020年12月以降、大地震も含めて活発な活動が続く「群発」の状態となっている。
この一因とみられているのが、プレートが沈み込む際に巻き込まれた海水などが、地下深くで染み出したあと、地表に向かって上昇してきた「地下水」の存在だ。
「流体」と地震との関係や今後の見通しについて、6人の研究者に話を聞いています。
西村さんらの解析では深さ10~15キロに膨らみが生じており、この膨らみが岩盤を押したり、染みこんだ流体によって摩擦が弱まったりして地震が続いてきたという。
東京工業大の中島淳一教授(…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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