能登の被災地、「1次避難所」に戻る被災者が増加 「ここで最期を」

 能登半島地震の被災地で、ホテルなどの2次避難先から「1次避難所」に戻りたいと希望する被災者が増えている。遠方での長期避難に悩み、故郷で暮らしたいと願う人がいる一方、受け入れ側が難しい対応を迫られている実態もある。(抜井規泰、古畑航希、大滝哲彰、小川詩織、波絵理子、山本孝興)

 石川県珠洲市の村吉豊美さん(85)は被災後、金沢市内の姉の元に身を寄せた。だが2月末、1次避難所の市立直(ただ)小学校に戻った。「金沢は水もトイレも使えるし、あったかい寝床もあった。でも、知り合いも話し相手もいない。やることもない。珠洲なら知った人ばかりだもの」

 自宅の裏手には約1千平方メートルの畑がある。「ジャガイモのうね作り。そのあとは春キャベツにタマネギ。畑でできたものを子や孫に送るのが生きがいなんですよ」

 集団生活の避難所暮らしは楽…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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