最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は10日、死者が前日から4人増えて、206人になったと発表した。4人のうち2人は災害による負傷の悪化や、避難生活の負担による疾病で亡くなる「災害関連死」とみられる。発災直後に大規模火災が起きた輪島朝市(輪島市)周辺での行方不明者の大規模捜索でも、人の骨のようなものが発見された。
県の災害対策本部員会議では、輪島朝市周辺の捜索に関し、損傷が激しい人の骨のようなものを緊急消防援助隊が発見したと報告があった。県警が遺体の一部かどうかを含めて調査している。
県によると、10日午後2時時点の死者は、珠洲市91人、輪島市83人、穴水町20人、七尾市5人、能登町4人、志賀町2人、羽咋(はくい)市1人。
このうち災害関連死とみられるのは珠洲市6人、能登町2人の計8人。地震のためと断定できないが連絡が取れない安否不明者は52人で、前日から半減した。
人や物資の輸送が難しい孤立集落は、2市1町の計22地区で3124人にのぼっている。
13市町に開設された398カ所の避難所には計約2万6千人が身を寄せている。断水は約5万9千戸、停電は約1万5千戸で続き、避難所の環境悪化も懸念されている。
旅館やホテルなど、より環境の整った「2次避難所」へは182人が移動。2次避難所が整うまでの「1・5次避難所」とした金沢市内の大型体育館には累計で101人が身を寄せた。
県は輪島市と珠洲市の計4カ所で、12日に計115戸の建設型の仮設住宅を着工すると発表した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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