金沢大学(金沢市角間町)で3日、能登半島地震の調査や支援活動の報告会があった。
発生メカニズムについて報告した同大の平松良浩教授(地震学)によると、今回の地震の断層のズレは、震源から南西と北東の2方向に広がった。平松教授は「マグニチュード7・3の地震が13秒差で2度起きたとみることができる」とし、「活発な地震活動はまだ続いている」と指摘した。
また平松教授は、今回の地震のエネルギーが、2007年の地震の約11倍だったと分析。20年から23年末までの群発地震を足し合わせたエネルギーと比べても、約35倍の非常に大きな地震だったと説明した。
能登半島の外浦で最大4メートルの海岸隆起が観測されたことにも言及。港湾機能が失われたが、「この隆起によって津波の浸水が外浦で軽減された」との見方も示した。(朝倉義統)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル