能登思い「私も心揺れてきた」 被災の陸前高田・ジャズ喫茶の13年

 開放感のある吹き抜けの天井。木目を生かした壁やテーブル。お客さんを心地良く包み込む音楽。ジャズ喫茶「ジョニー」は、震災から10年後の2021年9月、岩手県陸前高田市のかさ上げされた市街地に再び根を下ろし、息づきだした。

 1975年オープンの店は、全国のジャズファンが集うとともに、地元の人たちのくつろぎの場でもあった。2011年3月11日。オーナーの照井由紀子さん(71)は、必死に裏山を駆け上がった。津波が街を、店を、なぎはらっていく。その光景を目にしながら、ある思いが胸をよぎった。「明日からどうやってコーヒーを淹(い)れよう」

 お客さんとコーヒーを飲み…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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