小川崇
JR東日本は27日、福島県沖であった最大震度6強の地震で脱線した東北新幹線の移送作業を始めた。作業用車両で牽引(けんいん)し、白石蔵王駅(宮城県白石市)まで運んだ。撤去の完了は4月2日ごろになる見通しだという。
脱線現場は白石蔵王駅の南西約2キロの付近。27日はまず、ジャッキでレールに戻す作業がすでに完了している先頭車両を含めた2車両を連結し、牽引車で同駅まで移送した。
地震の影響で17両中16両が脱線していたが、24日現在で、9両をレールに戻し終えており、移送作業に入った。脱線幅が大きい一部の車両は、今後クレーンを使って線路に戻す作業をする予定だという。
脱線直後の不通区間(那須塩原―盛岡)では、電柱や高架橋などの損傷が約1千カ所見つかっている。
JR東は、復旧作業で郡山―一ノ関間は終日運転を見合わせており、4月2日ごろには郡山―福島間、同4日ごろには仙台―一ノ関の運転を再開させる予定。全線運転再開は4月20日前後を目指す。(小川崇)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment