細菌の感染症の治療に非常によく使われる抗菌薬(抗生物質)が効かない大腸菌が、健康な人にまで広がっている。簡単に治っていた膀胱(ぼうこう)炎でも最初の薬が効かない可能性があり、最初の受診時にどの薬が効くか検査しておかないと、治療が長引く恐れがある。
大腸菌は、抵抗力の落ちた患者では肺炎や敗血症といった重い感染症の原因になるが、健康な人でも尿路に入って膀胱炎を引き起こす。日本感染症学会などの指針(2015年)によると、膀胱炎の第1選択薬はフルオロキノロン系、第2選択は主にセファロスポリン系。いずれも飲み薬だ。
これらの薬が効かない大腸菌が…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル