臓器移植の違法仲介 容疑のNPO理事再逮捕へ 3人分費用1億円超

大山稜

 許可なく臓器移植をあっせんした容疑で逮捕されたNPO法人「難病患者支援の会」(東京都目黒区)理事の菊池仁達(ひろみち)容疑者(62)=横浜市都筑区=が、別の患者にも同様に違法なあっせんをしたとして、警視庁は臓器移植法違反(無許可あっせん)の疑いで28日に再逮捕する方針を固めた。

 捜査関係者によると、菊池容疑者は昨年、厚生労働相の許可がないのに、腎臓移植を希望する日本人の男性患者に東欧・ベラルーシへの渡航を勧め、現地で移植手術を受けさせた疑いがある。渡航移植費名目で約2千万円をNPOの口座に振り込ませていたという。

 警視庁は7日、別の男性患者に肝臓移植を勧めて渡航先のベラルーシで肝臓を移植する手術を受けさせた疑いがあるとして菊池容疑者を逮捕。この男性患者は手術後、死亡したという。

 警視庁は、菊池容疑者がこれらの患者2人を含む計3人がベラルーシで臓器移植することを仲介し、計1億円を超える費用を受け取ったとみている。移植費用は同国での相場の倍以上だったといい、滞在費や渡航費を差し引いてもNPO側が多額の利益を得ていた可能性があるとみている。(大山稜)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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