■カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
自分探しの旅。それは、未来あふれる若者の特権です。京都市に「坂ノ途中」という会社があります。13年前に起業した社長の小野邦彦さん(38)は大学生時代、リュックひとつでその旅に出ました。そして、自分は何をしたいのかを見つけました。彼の旅を目撃しましたよね、お月さま?
わたくしは夜空に輝く月。小野さんのことは覚えています。あれは17年前。小野さんはリュックひとつ。スタートは中国の上海。バスや鉄道、時にはヒッチハイクで西へ、の旅が始まったのです。
「僕は奈良県の斑鳩、法隆寺の近くで生まれた。4人きょうだいの末っ子。山村出身の母は自然が好きで、畑で野菜をつくり、家計の足しにした。僕はその姿を見ていた」
「高校生になった僕は、遊ぶ金ほしさにバイトざんまい。一緒に働く大人たちが楽しくなさそうに見えた。大人になったら大変だ、社会に出るタイミングを遅らせようと大学へ。大学生活もバイトばかり。自分は何をしたいんや? 僕は休学して旅に出た」
旅に出た小野さんの姿を、月からの目線で追います。
カネはないけど、時間はある
旅の小野さん。カネはないけ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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