学者や政治家に会って意見を交換し、編集者と打ち合わせをして、週末は京都の大学に行って講義をする……。少し前まで僕は、毎日どこかに出かける生活をしていました。
新型コロナウイルスの感染が広がって以降は、外にはほとんど出ていません。持病があるので、感染してしまったら命の危険があると思っています。
ただ、外出できないこと自体にはストレスはありません。比較の基準が普通の人たちと違うからでしょうね。
2002年5月から僕は「国策捜査」で512日間も拘置所に入れられていました。単に外出できないだけではなく、居場所は3畳間と板の間だけのオリで、朝7時から夜9時までは畳に座っていなければならず、本も3冊までしか所持できなかったのです。
そのときに比べれば今は、いす…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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