7日午前2時20分ごろ、宮城県加美郡の木造2階建て住宅から出火し、焼け跡から2人の遺体が見つかった。県警は同日、この家に住む中学3年の男子生徒(15)を現住建造物等放火容疑で逮捕し発表した。「自分の部屋で火をつけて燃やした」と容疑を認めており、捜査関係者によると「こんなことになるとは思わなかった」との趣旨の話をしているという。
加美署によると、男子生徒の40代の母親、10代の姉と連絡がとれておらず、署が遺体の確認を進めている。男子生徒は姉、両親、60代の祖父母との6人暮らしで、50代の父親も軽傷を負った。1階の部屋から火が出ているのに祖母が気付き、110番通報したという。
男子生徒は火災の後、一時行方が分からなくなり、7日朝に自宅近くで見つかった。近くの住民によると、姉は高校生とみられる。
現場近くの70代女性は「サイレンの音で起きて外に出ると、家から火柱が上がり、真っ赤になっていた。円満な家庭だったと思う」。近所の男性(80)は「家族のトラブルは聞いたことがない」と話した。(大宮慎次朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル