千葉県内では30日、新型コロナウイルス感染者の自宅療養死が2件発表された。死亡したのは一人暮らしの20代男性と、同居の夫がけがで救急搬送され、自宅に1人で残されていた60代女性。
県によると、20代男性は16日に感染が判明。その数日前に体温が40度あったが、酸素飽和度が93%以上あったため軽症扱いで自宅待機になった。
医師が17日午前9時に電話で本人とやりとりした際は体調に変化はなかったという。18日になって家族から「本人と連絡が取れない」と救急要請があり、同日午後、救急隊員が自宅で死亡を確認したという。
入院調整は現在、重症化しそうな患者から進めているといい、保健所からこの男性に連絡することは一度もなかったという。
一方、柏市によると、60代女性の感染判明は10日。11、12、14日に市保健所が女性に電話をかけたが、応答がなかった。女性が軽症で夫と同居していることもあり、15、16日は電話をしなかったという。
17日、夫の勤務先から「夫と連絡がとれない」と市に相談があったことから、市職員らが自宅を訪れ、女性の遺体を発見。女性は14日ごろ死亡したとみられるという。
夫は14日、市内でけがをして倒れ、救急搬送されていた。会話ができない状態で、当初は身元が分からず、女性の遺体発見後に夫と確認された。
市はこの女性の死亡を受け、自宅への確認電話に複数回出ない場合、今後は消防が自宅を訪れることを決めた。秋山浩保市長は「軽症で同居人がいたので、陽性患者が激増する中、少し優先順位を下げてしまった。軽症の人に対するケアが少し足りなかった。反省しなければいけない」と話した。(石原剛文、三嶋伸一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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