自民党の現職国会議員が、収賄容疑で逮捕されたことに、与党内では政権中枢の責任を指摘する声が出始めた。ある自民党幹部は、IRを成長戦略と位置付けた安倍政権の方針が遠因になったとの見方を示し「菅義偉官房長官ら政権幹部の罪は重い」と指摘。白須賀、勝沼両氏ら党関係者が、関連先として家宅捜索を受ける事態にもなっており「党内で芋づる式に疑惑が広がるのではないか」(関係者)と不安の声もある。
公明党の山口那津男代表は「副大臣在任中の出来事だったとすれば、あるまじきことだ」と訪問先のミャンマーで記者団に指摘した。与党ではIR整備をめぐり「大きな議論になる」(公明党の斉藤鉄夫幹事長)と、来年の通常国会への影響を懸念する声も出た。
一方、同容疑者が所属した二階派の二階俊博幹事長は、「党として大変残念。慎重に(捜査を)見守らないといけない」と述べた。議員辞職は「これからの本人の判断」とだけ触れた。菅官房長官は会見でIR事業への影響について「できるだけ早期にIR整備による効果が実現できるよう着実に進めたい」と強調。IR事業を担当する政府関係者と民間事業者の接触は、一概に禁止されるものではないと訴えた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース