和歌山市で昨年11月にあった自民党若手議員らによる懇親会で、下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があったことが関係者への取材でわかった。党本部は8日、会に参加した藤原崇・党青年局長(衆院岩手3区)と中曽根康隆・党青年局長代理(同群馬1区)から役職辞任届が提出され、受理したと発表した。
この懇親会は昨年11月18日、党青年局の近畿ブロック会議後に和歌山市内のホテルで開かれた。会議は近畿2府4県の青年局が持ち回りで開催しており、今回は和歌山県連の主管だった。
会議や懇親会を準備した党和歌山県連青年局長の川畑哲哉・同県議によると、会議は地方議員が中心で「ダイバーシティー(多様性)」をテーマに開かれた。その後、懇親会には「30~40人が参加した」という。一部の参加者には、女性に口移しでチップを渡すなどの行為があったという。
川畑県議は「多様性やインパクトなどを勘案して和歌山にゆかりがあるダンサーを招いた」と説明した。また「一部から不適切だと強いご批判を受けた。真摯(しんし)に受け止め反省している」とした。山下直也県連幹事長は「党が大変なときに誤解されるようなことは好ましくない。遺憾で残念だ」と記者団に語った。
開催費について、党本部の梶山弘志幹事長代行は8日の会見で「公費は出ていないということだけは確認している」とした。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル