新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京都などが外出自粛を要請した週末が2度目を迎えた。4日夜、都内の繁華街は閑散としていた。
「店内あいてます。お安くします」
通常、若者たちでにぎわう東京・渋谷センター街では、客を呼び込む飲食店従業員らの声が響いた。通り沿いにある居酒屋の店内は閑散としていた。70席ほどある店内の9割が空席だ。営業中は窓を開けて換気し、客席も間隔を空けて対応していた。男性店主(38)は「売り上げも客の入りも、普段の1割以下。これ以上外出自粛が続いたら、正直きついです」とため息をつく。
桜の名所で知られる東京都目黒区の目黒川では例年、ライトアップした夜桜を楽しむ花見客で混み合うが、人影は少ない。毎年、交通整理しているという男性警備員は「今年は、1%くらいしかいない。こんな光景初めてだ」と話した。川沿いにあるジンギスカン屋「中目黒 ひつじ」は客が激減したため、苦肉の策で肉料理を半額にした。店主の新井剛さん(37)は「利益はほとんどないが、あまらせてもしょうがないので」と嘆いた。(藤原伸雄)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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