集団的自衛権の行使を一部容認する安全保障関連法が施行され、29日で5年を迎えた。自衛隊が平時から米軍の艦船や航空機を守る「武器等防護」の件数が伸びるなど、日米間の防衛協力が進む。一方、東シナ海や南シナ海をめぐる米中の摩擦が強まるなか、自衛隊が偶発的な戦闘に巻き込まれるリスクもはらむ。
加藤勝信官房長官は29日の記者会見で、安保法制施行5年について問われ、「日米同盟はかつてないほど強固なものとなり、抑止力、対処力の向上も図られてきている」と評価した。
安保法制で可能になった任務で、自衛隊が平時から他国軍の艦船などを守る「武器等防護」は、米軍に対して2020年に最多の25件が実施された。日本近隣での北朝鮮の弾道ミサイル警戒や、自衛隊との共同訓練などに臨む米軍の艦船、航空機を守る活動で、施行翌年の17年が2件だったのが、18年16件、19年14件と実績を積んでいる。
外務省幹部は施行後の5年間に…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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