突然ですが、あなたは今、自転車を盗もうと駐輪場を物色しています。施錠されていない1台に狙いを定めて近づくと――。犯人心理を巧みに突く警察の対策が盗難被害の抑止に成果を上げた。無施錠の自転車も減っているという。
近年増加の一途をたどる自転車の盗難に、新潟県警新潟北署は頭を悩ませていた。今年は1~7月に69件の被害を確認。前年から倍以上の57件に増えた2022年をすでに上回り、その8割は無施錠だったという。管轄する地域には、新潟市中心部への通勤や通学に自転車を使う住民も多い同市北区などがある。
ハンドルに取り付けられた青いタグ
そこで参考にしたのが、愛知県警が実施した実証実験。人が「ついしてしまう」ように行動を促すアイデアが研究対象の「仕掛(しかけ)学」を応用したものだ。
実証実験では、商業施設など…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル