今年の上半期(1~6月)に自転車に乗車中の事故で死傷したのは3万2801人で、前年より562人(1・7%)増えた。このうちヘルメットをかぶっていた人は12・2%で、割合は2・1ポイント上昇した。警察庁が発表した。
今年4月から自転車に乗る全ての人を対象にヘルメット着用が努力義務化されており、警察庁は、全体的にかぶる人が増えたことが死傷者の着用率上昇の背景にあると分析。着用を引き続き呼びかけている。
上半期の自転車乗車中の死傷者の着用率を年齢層別に見ると、小学生が31・5%(前年同期比5・6ポイント増)、中学生43・1%(同2・8ポイント増)と高く、高校生は9・6%(同1・9ポイント増)、65歳以上の高齢者6・6%(3・2ポイント増)と低い。
死亡したのは前年同期より11人少ない143人で、このうちヘルメットを着用していたのは11人多い13人。死者に占める着用者の割合は1・3%から9・1%に上昇した。亡くなった143人の主な損傷部位では、頭部が50・3%を占めた。
上半期の全体の交通事故死者は、前年同期より24人多い1182人だった。上半期としては10年ぶりに前年を上回った。特に二輪車乗車中の死者の増加が目立つ。
警察庁は、コロナ禍が収まり行動が活発になったことが事故死者増の背景にあるとみている。(編集委員・吉田伸八)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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