関西空港のある大阪府の泉佐野、泉南、田尻の3市町と、府の間でふるさと納税をめぐって争いが生じている。返礼品として、地元の格安航空会社(LCC)「ピーチ・アビエーション」の航空券を買えるポイントを認めるか否か。両者の言い分は真っ向から対立している。
ふるさと納税は、出身地や応援したい地域に寄付ができる制度で、税額控除のほか、返礼品を受け取ることができる。返礼品は寄付への対価ではなくお礼の品という扱いだ。
3市町は7月、関西空港を拠点とするピーチ社の航空券が買えるピーチポイントを共通の返礼品として認められるよう府に要望した。しかし、府は「ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品として、ポイントやマイルなどの金銭類似性が高いものは送付しない」として、これを認めなかった。判断の根拠としたのは、総務省の通知だ。
府の決定を不服として、泉佐野市の幹部は8月27日、大阪府庁を訪れ、府に質問書を提出。「ふるさと納税の趣旨に反している」とする理由と根拠を求めた。
3市町を代表して会見した泉佐野市の八島弘之副市長は、「航空需要がコロナで激減する中で、終息後に関空を活性化するための一つのツールだ。地域の活性化につながる」と訴えた。
泉佐野市では、過度な返礼品…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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