奄美通信員・神田和明
奄美海上保安部は12日、奄美大島(鹿児島県)の東方沖で沈没した遊漁船の乗客乗員7人を救助した遊漁船アルカトラズの山元雄二船長(57)=同県奄美市笠利町=に感謝状を贈った。山元船長は「全員が無事でよかった」と笑顔を見せた。
山元船長や海保によると、アルカトラズは2月、釣り客8人を乗せて同市笠利町の宇宿漁港を出港。午前10時半ごろ、別の遊漁船の船長から携帯電話で「浸水した」と連絡があった。
現場から約9キロと近くにいたため、すぐ救助に向かった。浸水したという船はこの日、釣り客6人を乗せて奄美市の小湊漁港を出港していた。
現場に着くと、すでに船は半分ほど沈んでいた。アルカトラズを横付けして、釣り客の協力で全員を救助した。船は救助後、5分ほどで沈んだという。救助された釣り客はぼうぜんとしていたが、船長を含めて全員にけがはなかった。
感謝状を受け取った山元船長は「操船しながらの救助活動だったので、1人で全員を助けることはできなかった。協力してくれた釣り客に感謝したい。これからも気を引き締めて海の仕事をやっていきたい」と話した。(奄美通信員・神田和明)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル