船内イベントで接触か、コロナ感染者新たに41人(日刊スポーツ)

乗客が新型コロナウイルスに感染し横浜・大黒ふ頭に接岸中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で7日、新たに41人の感染者が判明した。

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体調不良を自己申告した273人の検体を調べ、判明した感染者は61人にのぼった。一方、香港人の男性乗客(80)の感染が3日に乗客に伝達されながら、翌4日も船内でイベントは行われており、乗客同士の接触の場があったことも分かった。

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大黒ふ頭に接岸中のダイヤモンド・プリンセスで新たに感染が発覚した41人の内訳は、アルゼンチン人と英国人がそれぞれ1人、オーストラリア人とカナダ人がそれぞれ5人、米国人8人、日本人は最多の21人に上った。

世界各国の報道陣がカメラを向ける中、一部の乗客はバルコニーに出て一連の動きを見守った。5日から続く自室での待機で、ランドリーが使えずに手洗いしたとみられる衣服を干す人や、船のマスコットとみられる熊のぬいぐるみを、報道陣に向ける乗客もいた。

香港の男性乗客は、1月25日に香港で下船し2月1日に陽性と診断されたが、そのことが船内アナウンスで乗客に伝えられたのは3日。同日夜に横浜港に到着し午後11時に客室最上階の14階から検疫が始まった。検疫は4日も続いたが、カジノは休みだったものの、乗客向けのイベントもビュッフェ形式の食事も継続。感染者が発覚後、2次、3次感染し拡大する可能性は否定できず、船側の対応の甘さも垣間見える。

埼玉県から参加する60代の男性は、イベントの中でも6、7階に吹き抜けで設置されたシアターでの公演が「濃厚接触する可能性が高い機会だった」と語った。「席が全て埋まり、立ち見が出るほど人気の公演もある。客同士の距離は近いと思います」と説明した。ダンス教室も人気で、室内が混み合うという。一方で「検疫で4日午後の下船予定がずれると思ったのでイベントはありがたかった。皆さん、普段通り楽しんでいた。船側も検疫で滞在が延びるから(乗客のために)イベントをやったと思う。対応が甘いとか批判する気持ちはない」と話した。

5日午前から全乗客に客室での待機が義務付けられて3日目のこの日も、複数のグループに時間限定で船内での散歩が認められ、その際に着用するゴム手袋が配布された。船内のスクリーンで流していたラジオ体操と太極拳の映像を客室のテレビで流すなど、船側は乗客のストレス解消と体調管理に懸命だ。【村上幸将】

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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