茨城県の鹿島港付近の沖合で28日、遊漁船と貨物船が衝突し、釣り客の男性1人が死亡した事故で、鹿島海上保安署は29日、両船の船長を業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
逮捕されたのは、広島市の海運会社の貨物船「はやと」船長の下鶴勉容疑者(56)=鹿児島県いちき串木野市=と、茨城県鹿嶋市の遊漁船「第5不動丸」船長の平野隆明容疑者(49)=鹿嶋市。
署によると、両容疑者は28日午前5時25分ごろ、鹿島港付近の沖合で、必要な注意を怠って船を衝突させ、第5不動丸の釣り客だった栗原篤徳さん(46)=東京都西東京市=を死亡させ、他の釣り客4人に骨折などのけがを負わせた疑いがある。署が29日に第5不動丸を引き揚げたところ、右舷に損傷が確認されたという。
第5不動丸はたこ釣りのため、28日早朝に鹿島港を出港。はやとは27日午後に横浜港を出て、積み荷がある鹿島港に向かっていた。署が事故の詳しい原因を調べている。(佐々木凌)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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