なぜ、この本は借りられないのだろうか。思わず首をかしげてしまうような「貸出(かしだし)0回の本」を展示する企画が3日、山形県上山市立図書館で始まった。そこには司書らの熱い思いが込められている。
蔵書数約17万冊の同図書館。昨年1年間に購入したり寄贈を受けたりした本は4048冊だった。
ただ、せっかく書架に置いても借りる市民らがいなければ、もったいない。上山に限らず、図書館で仕事をする人たちにとって、悩みの種になっている。
そこで、同年1月から半年間に受け入れた本を中心に「貸出0回」の本を拾い上げていくと、図書館の主事や司書が意外と思う本がいくつもあったという。
展示を担当した司書の金子美幸さん(45)は「例えば、この本です」と言って、コーナーの一角を指した。
「14歳からの文楽のすゝめ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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