ある招き猫の一人語り。
愛知県常滑市の陶磁器会館の前に座って、良縁を招いている。でも、新型コロナウイルスは招かないようにと、赤井忠治館長(61)が3月半ばごろ、布地の手作りマスクをつけてくれたんだ。
館長はここに来る前、隣の半田市にある酒造会社で30年間、営業の担当だった。スーパーとかで自社の商品が注目されるよう工夫をしてきたんだ。もし今のぼくが注目されたら、「コロナ疲れの人たちに少しだけ楽しい気持ちになってもらえるかも。でも注意は怠らないで」という館長の思いを伝えられるかも。
ここは5月6日まで休館だし、観光バスでの見学予約も9月まではゼロ。苦しい時だけど、館長は「今はおとなしくして、早く感染を止めよう」って願っている。開館したら、遊びに来て。また、たくさんの交流が生まれ、たくさんの良縁を招きたいからね。(嶋田圭一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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