日本酒の醸造方法を用い、季節のエディブルフラワー(食用の花)や果物を加えた酒をつくっている醸造所がある。きっかけは、中学時代の同級生2人が抱いた、海外での「日本酒」づくりという夢。コロナ禍ですぐの実現はかなわなかったが、地元・福岡で新しい酒造りに挑み、世界進出の夢を追い続けている。
福岡市中央区の住宅や店が立ち並ぶ一角に、醸造所を併設したパブ「LIBROM Craft Sake Brewery(リブロム クラフト サケ ブルワリー)」がある。昨年5月にオープン。客席からは、醸造タンクや作業の様子を見ることができる。
福岡県産のイチゴ「あまおう」を使った酒は、上品な香りが特徴で、甘みが口いっぱいに広がる。これまで2回つくったが、いずれもすぐに完売する人気ぶりだった。
代表の柳生光人さん、醸造責任者の穴見峻平さんはともに北九州市出身の29歳。中学の同級生で、同じサッカー部だった。
店名の「LIBROM」は、イタリア語の「自由」と「ロマン」を掛け合わせた造語だ。自由な醸造で、ロマンあふれる酒造りを目指したいという思いを込めた。
柳生さんは、大学時代に何度も訪れたイタリアで酒造りを思い立った。
当時、留学や海外旅行を経験…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル