花屋の店主がコミュニティーFM開局 被災地とつながり「わが町も」

 滋賀県甲賀市で初となるコミュニティーFM局が10日、放送を始める。「エフエム花」(周波数77・5メガヘルツ)。町の花屋の店主が、不思議な縁で東日本大震災の被災地とつながった。そこで流れるラジオにひかれ、「わが町にも」と踏み出した。

 運営するのは、花屋「かずろう王国」の店主、中村一弘さん(57)。「かずろう」は、高校時代からのあだ名だ。店は水口城跡の近くで、江戸時代からある古民家にある。そこで中村さんは育った。

 花屋の前の空き地に貨物コンテナを置き、機材を入れ、「エフエム花」のロゴが入ったパネルを掲げた。ラジオで流す音楽は、一部をレコードでかける。「音が全然違いますから」。そんなこだわりがある。

 というのも、高校からバンド活動をしている音楽好き。「かずろうバンド」のリーダーで、ボーカル兼ギターとして活動してきた。

 開局にたどりついたきっかけは、東日本大震災だった。甚大な被害を知り、何か支援がしたいと考えたときに「あ、おれバンドマンやったわ」。市内のホールなどでチャリティーコンサートを開き、義援金を20万円ほどためた。

 どこに寄贈しようかと考えていた時、店に1本の電話が入った。

 「音響の仕事をしてくれませ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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