花總まりさんが気づいた舞台の力 日常を忘れ、笑い、解き放つ時間

 気品ある演技で魅了する俳優の花總(はなふさ)まりさん。マリー・アントワネットやエリザベス1世など様々なヒロインを演じてきた。まさにミュージカル界の女王と呼びたくなる。

 宝塚歌劇団で1991年に初舞台を踏んだ。トップ娘役を12年3カ月務めるという最長記録の持ち主。希代の娘役だった。

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花總まりさんが登壇する「朝日地球会議2023」は10月9~12日、リアルとオンラインのハイブリッドで開催します。9~11日は東京・有楽町朝日ホールに読者の皆様を招待し、同時にライブ配信。12日はオンライン配信のみです。参加費は無料。事前登録が必要です。

 代表作はなんといってもウィーン発ミュージカル「エリザベート」のタイトルロール。自らの意志を貫き、自由を求めて生きたハプスブルク帝国の皇后である。96年の宝塚歌劇の日本初演から、退団後の東宝版と何度も演じてきた。優雅な立ち姿と力強く澄んだ歌唱で観客の胸にせまる。

 「私の舞台人生の中で演じる回数がダントツ多い役です。でも初演の時は、まさかこの年になるまでエリザベートを演じることになるとは思ってもみませんでした」と笑顔で語る。

全公演の中止 心に穴があいたように

 東宝版20周年となる2020年にも再演が予定されていた。だが、コロナ禍に襲われた。「稽古が終盤にさしかかったころでした。まさかまさかと思ううちに、稽古が中止になって。状況がよくわからず、あっけにとられました」

 この公演は東京・帝国劇場か…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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