世界を目指す地元選手を応援しよう――。全国各地の若手選手と地域をつなぐ「地元アスリート応援プログラム」(明治安田生命主催)がクラウドファンディング(CF)を開設し、支援を呼びかけている。13歳の中学生2人も後押しを受け、夢の舞台を目指す。(松田果穂、森田博志)
夢はマスターズ優勝 父の練習場で技磨く
6月のある平日の夕方。千葉県野田市のゴルフ練習場に、鋭い打球音が響いた。クラブで勢いよく風を切るのは、中学2年生の香川友さん(13)。大きな弧を描いて飛んでゆくボールを見送ると、またすぐにクラブを振った。
物心ついた時から、毎日のようにクラブを握っていた。父が経営する練習場に行くと、いつも地元のゴルフ好きが寄ってきて、一緒にクラブを握って打ち方を教えてくれた。レッスンに通ったこともない。そのうち、上手な客のスイングを見てまねるようになった。
保育園に通っていた6歳の時、全国大会の未就学児の部で2大会連続で優勝。小学6年生で、フィリピンのアマチュア選手権の予選を史上最年少で通過した。今年4月、全ての年代の選手が出場する関西オープンで予選通過を果たし、注目を浴びた。
現在は、格上選手が多く出場するアマチュア大会や海外の大会に参加し、練習場に来ているプロ選手らとラウンドを回る。
それでも地元とのつながりは…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル