平成13年に兵庫県明石市の花火大会の見物客らが歩道橋で転倒し、11人が亡くなった事故から21日で18年となるのを前に、市は18日、若手職員ら39人を対象に事故の教訓を伝える研修会を開いた。
同市では、事故後に採用された職員が全体の4割を超え、25年から毎年、入庁5年目までの職員を対象に研修を行っている。
この日は、事故があった年に入庁し、当時会場の警備にあたっていた総合安全対策室の上田晃司さんが、事故の詳しい状況や原因を当時のニュース映像などを交えて説明した。
その後、職員らが事故現場を訪れ、次男の智仁君=当時(2)=を亡くした下村誠治さん(61)から話を聞いた。下村さんは「雑踏の中で抱きかかえていた息子を自分の腕で絞め殺す形になってしまった。大事な家族を失った悲しみは時間がたっても忘れることはない」と語り、「『大丈夫だろう』という少しの油断が大きな事故につながる。有事に迅速に対応できるよう、常に丁寧な対応を心がけてほしい」と訴えた。
入庁1年目で市収集事業課の高橋浩太朗さん(23)は「市民の安全を第一に考え、二度と同じような事故が起こらないよう努めていきたい」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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