東京都内の公立中学生を対象にした英語スピーキングテストで、都教育委員会は13日、次の運営事業者の候補に「ブリティッシュ・カウンシル(BC)」(本部・英国)を選んだことを明らかにした。同団体は英語検定試験「IELTS(アイエルツ)」などを展開しており、都教委の公募に唯一応じていた。今秋の3年生のテストまで運営する通信教育大手ベネッセコーポレーションは応募していなかった。
8月上旬までに正式決定する予定。同テストは、全国で初めて都教委が民間会社と共同実施した。今春から都立高入試の合否判定にも用いられ、ベネッセが運営を担った。
今回選ばれたBCは、今年度以降の1、2年生のテストと、来年度以降の3年生のテストを運営する。期間は2028年度まで。テストの受検者数は3学年で計約24万人となる。
都教委が募集要項で示した条件は、中学校の学習指導要領に準拠した問題を作成▽当面の間、22年度までと同様の出題構成を原則とする▽タブレット端末に解答音声を録音する形式▽周囲の受検者の解答で妨げられることがないよう受検環境を整備する――など。
BCが運営しているIELTSは、英語4技能を測るテストで、その結果は英国の大学進学などに活用されている。同団体によると、スピーキングは人同士が話をする形式だという。
都教委によると、大学教授らで構成する審査委員会が運営事業者を選考した。国内外で試験を実施した実績▽問題作成や採点・評価など安定した試験運営ができる基盤▽試験で使うタブレット端末を準備でき、安定的・継続的な事業運営が可能――などの点を「高く評価」したという。
BCは都教委を通じて、「英…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル