茎まで枯れた茶色の畑…高菜が凶作、伝統の「阿蘇たかな漬」がピンチ

 長く愛されてきた熊本の郷土食がこの春、苦境に立たされている。シャキシャキとした歯ごたえと独特の辛みが人気の「阿蘇たかな漬(づけ)」だ。原料の阿蘇高菜が深刻な害虫被害に見舞われているためで、高菜農家の高齢化も進むなか、業者らはピンチを乗り切ろうと模索している。

 阿蘇高菜は、寒さの厳しい熊本・阿蘇地方に根ざした伝統野菜。食べごろの茎の堅さを指で確かめながら、一本一本手で折って収穫されてきた。この「高菜折り」が、阿蘇たかな漬のかみごたえにつながっており、東京や大阪のデパートなどでも販売されている。

無農薬栽培、被害拡大の一因か

 しかし、熊本県阿蘇地域振興

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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