茨城の砕石場爆発事故、委託会社役員ら書類送検へ(産経新聞)

 茨城県桜川市の砕石場で昨年8月に発生し作業員1人が死亡認定された爆発事故で、茨城県警は火薬類取締法違反容疑で、委託業者の「イーグル破砕土木」(埼玉県秩父市)と同社の役員ら2人を29日にも書類送検する方針を固めた。捜査関係者が28日、取材に対し明らかにした。

 事故は昨年8月23日午前8時40分ごろ、桜川市富谷にある「五月女鉱業」の砕石場で発生し、火薬庫と1トントラックが大破した。

 砕石用の火薬をトラックに積み込んでいたイーグル破砕土木社員の金子明人さん=当時(32)=が行方不明になり、県警は昨年12月、爆発による死亡を認定し桜川市へ死亡を届けた。県警によると、金子さんは火薬類取扱保安責任者の資格を保有していた。

 捜査関係者によると、役員らは、火薬類取締法が定める「副保安責任者」を選任していなかった疑いが持たれている。火薬庫には少なくとも1トンの火薬が保管されていたとみられ、県警は、作業中に何らかの原因で引火したとみて火薬の管理状況などを調べていた。

 砕石場はJR岩瀬駅から北へ約2キロに位置し、火薬を使って岩石を砕き建築資材を作っていた。

 爆発の衝撃で、火薬庫に隣接する倉庫の屋根の一部も壊れたほか、周辺の住宅数十戸と桜川消防署の窓ガラスが割れるなどの被害が出た。県警と消防は爆発の中心から半径約100メートルの範囲で金子さんの捜索を行ったが、手がかりは得られず、昨年8月末に捜索を打ち切った。

【関連記事】


Source : 国内 – Yahoo!ニュース

Japonologie:
Leave a Comment