川村剛志
日本原子力研究開発機構は10日、大洗研究所(茨城県大洗町)で停電が起き、高温工学試験研究炉(HTTR、熱出力3万キロワット)を停止したと発表した。放射性物質の漏れなど環境への影響はないという。
同機構によると、9日午後11時57分ごろ、停電で研究炉の外部電源が失われたため、非常用電源に切り替え、約2分後に炉を停止させた。その後の点検で研究炉に異常はなく、12日に再起動させるという。
研究炉は東京電力福島第一原発事故後、国の新しい規制基準に対応する安全対策を進め、今年7月30日に約10年半ぶりに運転を再開したばかりだった。国内唯一の次世代型高温ガス炉で、発電はせず、高温ガス炉の安全性の実証試験や、炉からの熱出力を利用した水素製造の研究を進める。(川村剛志)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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