参院選茨城選挙区(改選数2)では、報道各社の序盤情勢調査で自民党候補の優勢が伝えられ、野党間の「2議席目」の争奪戦が過熱している。7日は立憲民主党の枝野幸男代表、6日は日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)がそれぞれ茨城入りし、党公認候補のてこ入れを図った。
「新聞に出ています通り、自民党が圧勝という感じですよ。ただ、自民党だけでいいんですか? おごりや緩みや弛(たる)みもあるじゃないですか?」
松井氏は6日、水戸市で街頭演説し、聴衆にこう問いかけた。「2議席ありますから。2番目に(党公認候補を)永田町に送ってもらえる形を作っていただきたい」とも訴えた。
日本維新の会の売りは、党発祥の地である大阪で進めた議員定数削減、首長の報酬カットなど行財政改革の実績だ。松井氏は「同じことを国会でもやりましょうよ。自民党では見直せない。民主党も政権をとったのに知らんふりだった。われわれは実際にやっています」と述べ、「有言実行」の立場をアピールした。
一方、枝野氏は7日、水戸市での街頭演説で、茨城選挙区の新人候補と、県内を地盤とする比例代表の現職候補への投票を呼びかけ「茨城から2つ議席を取るチャンスだ」と気勢を上げた。
さらに「自民党王国といわれる茨城で『番狂わせ』と言わせてやろう。『変わったな』と言わせてやろう」と聴衆に呼びかけた。そして、平成29年10月の結党直後の衆院選で連呼したフレーズで演説を締めくくった。
「あなたの力が必要です!」
(松本学)
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