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日本で新型コロナウイルス感染が再拡大するなか、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が来日し、菅総理、小池都知事、安倍前総理、大会組織委員会の森会長と相次いで会談しました。 バッハ会長との会談に臨んだ菅総理は開催への決意を語りました。
菅総理:「来年の夏、人類がウイルスに打ち勝った証しとして、復興オリンピック・パラリンピックとして、東京大会の開催を実現する決意です」
IOC、バッハ会長:「来年実現するんだという強い“意欲”を示して頂き、心より御礼申し上げます。その“意欲”は私たちも同じです」 ただ、オリンピック開催には課題も山積みです。そのうちの一つ「観客をどうするのか」について、菅総理は、8日に国立代々木競技場で行われた体操の国際大会『友情と絆の大会』を引き合いに出し、「観客の参加を想定し、様々な検討している」と伝えました。『友情と絆の大会』では、会場に体温測定やミスト式の消毒器を設置。これまで共有していた滑り止めを個人で持ち寄るなど、感染対策を徹底して行われました。
IOC、バッハ会長:「来年の大会時には、スタジアムに観客を入れて、見る側も安全な環境で楽しめると確信しています」
観客ありの背景には、お金の問題があるようです。大会組織委員会の関係者は「IOCも組織委も国も都もお金がない。入場券収入は最も確実な収入だ」 菅総理との会談を終えたバッハ会長は、オリンピックの歴史や魅力を伝えるために、去年できたばかりの博物館へ足を運びました。ここでオリンピックの普及などに貢献した人に贈られる『五輪功労章』を、安倍前総理に贈り、招致の時から訴えてきたオリンピック開催への意欲を改めて評価しました。
IOC、バッハ会長:「安倍晋三閣下、ブエノスアイレス会合以来、あなたはオリンピックやオリンピックの価値観に対して揺るぎない支持と“意欲”を示してきました」
これに対し、安倍前総理は、今後も開催に向け、力を尽くす決意を語りました。
安倍前総理:「日本国民に対して『頑張れ』『絶対に成功させろ』と励まし、エールを送るつもりで、この五輪功労章をくださった、そうではありませんかバッハ会長」 小池都知事との会談では「開催のために、簡素化に向けた努力が重ねられております。後世にオリンピック・パラリンピックの新たなモデルを示していくものと」との発言に対し、バッハ会長は「この“意欲”と決意を胸に協力していきましょう」と語りました。 夕方、バッハ会長は、大会組織委員会との会議に参加し、コロナ対策などについて、話し合いました。 選手村に24時間PCR検査が受けられる体制を作ることや、選手らが4~5日ごとに検査することを検討しています。射撃・体操などの個人競技や、水泳・バレーボールなど相手との接触が少ない競技については、試合の前に検査をする必要はないとしていますが、柔道・レスリング・ラグビーなど、人と人が組み合うような競技については、競技前に検査をすることが望ましいとしています。また、選手の行動は入国後、原則として競技会場と宿泊施設の往復のみと、厳しく制限されるといいます。感染症対策のガイドラインは、来年の4月から6月にかけて最終決定される見通しです。対策の一つとして、バッハ会長は、ワクチン接種の費用をIOCが負担することを提案しました。 新型コロナ感染拡大の“第3波が来ている”とも言われるなか、バッハ会長はなぜ、来日したのでしょうか。 大会組織委員会の幹部:「新しくなった総理の考えを聞きたかったんだよ。IOCは延期費用も出せないから、菅総理に「やります」と言ってもらって、よかったのでは」 バッハ会長は来日最後の会見でも、開催への“意欲”を強調しました。
IOC、バッハ会長:「菅総理もけさの会談で、ご自身の“意欲”や決意を改めて強調し、私たちも“意欲”を改めて示して、同じ見解であることを確認しました」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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