島崎周
福岡県警が6月から、住民の問い合わせに24時間対応する「AI(人工知能)チャットボット」を導入した。落とし物や運転免許更新といった相談の待ち時間短縮や、新型コロナウイルス対策として対面以外での対応を充実させることが狙いだ。
AIチャットボットは、ホームページで「運転免許の更新はどこでできるのか」「留置施設の面会や差し入れについて」といった質問をキーワードや文章で入力すると、AIが趣旨を判断し、あらかじめ用意された問答集から答えを選んで表示する仕組みだ。
現在500ほどの想定問答を用意しており、県警は1年以内に1500まで増やすことをめざしているという。
落とし物を拾った場合の対応や、運転免許の更新ができる場所、最寄りの警察署などといった「よくある質問」については、あらかじめボタンが用意されており、1クリックでより詳しくなった選択肢が表示される。
こうした相談は、従来は電話か警察署の窓口で署員が対応していた。だが、広報課によると、サンプル調査をしたところ、署に寄せられる問い合わせの電話や窓口での対応件数は、1署あたり1日平均で、運転免許に関するものが約12件、落とし物に関しては約46件。担当者が対応中で、長い待ち時間が発生することもあったという。
さらにコロナ禍で、署の窓口の開設時間が一時期短縮されたこともあり、県警は昨夏から改善を検討していたという。
アクセスは、県警ホームページ(https://www.police.pref.fukuoka.jp/
広報課の千代島秀樹次席は「どんどん使ってもらうことで、より適切な回答ができるAIに改善していくことができる。気軽に活用してもらいたい」としている。(島崎周)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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