24日に開票された東京都中野区議選で、0・415票差で落選した候補がいた。1票に満たない差で初当選に届かなかったこの候補は、票の再点検を求め、公職選挙法に基づき、区選挙管理委員会への異議申し立てを検討している。
同区議選の定数は42で、60人が立候補した。参政党新顔の田中裕史氏(56)の得票は1584・585票。42番目の当選者の得票は1585だった。
60人のなかには同じ姓や名の候補がいた。区選管によると、公選法では同じ姓や名の候補者が複数いる場合、その姓や名が書かれた票はそれぞれの得票数の割合に応じて振り分けることになっており、「案分票」と呼ばれる小数点以下の数字がつくことがある。今回の選挙では11の案分票があり、12人の候補に小数点以下の端数がついた。
田中氏は取材に、「結果は結果だが、案分票で当落がわかれたことにはがくぜんとしている」と話し、「疑問票や無効票をもう一度点検してもらいたいと考えている」と明かした。白票など有効な票と認められなかった無効票は2014あった。
23日に開票された東京都新宿区議選でも0・299票差で次点候補が落選した。(津田六平)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル