松尾一郎
北海道蘭越町の地熱発電のための掘削現場で大量の蒸気などが噴き出している問題で、事業主体の三井石油開発(本社・東京都千代田区)は10日、同町で住民説明会を開き、噴出が続いている井戸を廃坑にする方針を示した。噴出を止める作業の完了は「最短8月下旬」になるという。
同社によると、蒸気は現在1日当たり1800~2千キロリットル噴き出しており、噴出口付近では100度近い高温になっているという。地下深くから高温の流体が流れ込んで噴出が続いているため、重い鉄板で井戸にふたをして作業場所を確保。蒸気を逃がしつつ、井戸に送水して内部の温度を下げて噴出を抑える。最終的にセメントを注入し、廃坑にするという。(松尾一郎)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル