兵庫県神河町の山中に停車した1台の路線バス。側面の電光掲示の行き先表示は「ととのう」行き――。このバスが連れて行くのは一体どこなのか?
「サウナバス」、出発進行
兵庫県内を走っていた路線バスの車両を移動式のサウナに改造した「サウナバス」が完成し、運行をスタートさせる。
通称「サバス」。同県姫路市の神姫バス社員の松原安理佐さん(29)が考案した。コロナ禍でバスの乗客減に歯止めがかからないなか、サウナの本場フィンランドでサウナバスがあることを知り、新たな収入源を生み出せないかと、神姫バスから出向起業し、昨年5月に新たなバス事業の会社を立ち上げた。内外装などはサウナ検索サイトの「サウナイキタイ」とも協力し、約4カ月かけてサバスを完成させたという。
路線バスの雰囲気を残しながら作り上げ、こだわりが詰まった「サバス」。本格的な運用を前に、このほど報道陣に公開された。
記事後半では、こだわりのサウナ室やバスらしさを残した外観のディテールを写真で示しながら詳しく紹介します。
■路線バスの雰囲気、そのまま…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル