薗浦議員、事前報告を一転認める 共謀は否定 パーティー収入不記載

 自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆院議員(50)=千葉5区、当選5回=の事務所が政治資金パーティーの収入を計4千万円ほど少なく記載していた疑いがある問題で、薗浦氏が東京地検特捜部の任意聴取に対し、公設第1秘書から過少記載の事前報告を受けていたことを認める供述をしたことが、関係者への取材でわかった。

 薗浦氏はこれまでの取材には事前報告を否定していたが、説明を一転させた。一方で自らの指示は否定するなど、政治資金規正法違反(不記載など)容疑の共謀にはあたらないと主張したとみられる。

 問題となっている政治団体は、薗浦氏が代表で、公設第1秘書が会計責任者を務める資金管理団体「新時代政経研究会」など。秋以降に聴取を受けた秘書は過少記載を認め、「薗浦氏にもパーティーの度に除外額を報告した」と供述したことが判明している。

 一方、薗浦氏は11月22日の朝日新聞の取材や、同30日の記者団の取材に、秘書の事前報告は「ない」と否定。自身は政治資金収支報告書の提出前に数分確認するだけで「しかるべくよろしく」と秘書に任せており、不記載の認識も「僕はない」と強調していた。

 しかし、関係者によると、薗浦氏は今月13、14日に都内のホテルで行われた特捜部の聴取で、「不記載については秘書から事前に聞いて知っていた」などと供述したという。秘書とやり取りしたメールやメモ、録音などの客観証拠も明らかになり、報告自体を否定するのは難しいと判断した模様だ。

特捜部、共謀の有無を捜査

 政治資金規正法は収支報告書…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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