塚本堅一さん(元NHKアナウンサー、依存症予防教育アドバイザー)
危険ドラッグ所持の容疑で逮捕されたのは、念願かなって東京のアナウンス室に配属されてしばらく経った、2016年1月のことでした。
連休中の朝、自宅のインターホンが鳴り、ドアを開けると麻薬取締部の人たちがずらりと並んでいて面食らいました。勾留後、50万円の罰金刑に。NHKは懲戒免職処分になりました。
なぜ薬物に手を出したのか。繰り返し聞かれてきました。ストレスやプレッシャーは確かにありました。新しい番組を任せられ、仕事は順調でもありましたが、周囲を見回して自分はどうしてこんなに仕事ができないのかと劣等感を常に抱いていた。多くの薬物使用者と同じように、何か大きなきっかけがあるというよりは、複合的なものでした。
記事後半では精神科医の松本俊彦さんと社会学者の佐藤哲彦さんが登場。松本さんは薬物を使った人への刑罰は「害」と訴え、佐藤さんは薬物違法化の歴史から薬物依存を行政が「管理すればいい」という発想に警鐘を鳴らします。
薬物は偶然見つけたウェブサイ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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